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つきのうてな マニュアル Tsuki no Utena Manual

親ページ: つきのうてな Tsuki no Utena 製品ページ: https://kuuri.net/game/utena/ 準拠するマニュアルバージョン: 初版(ゲームマーケット2023秋) 準拠する製品バージョン: 初版(ゲームマーケット2023秋)

スペック

1~4人 12歳以上 60分

緒言

夜、月の見下ろす、この世ならざる庭園で
あなたたちは華を守る番人となり、行者たちの力を借りて、
輝きを雲から摘み取り、華に与えてやります
全ての華が輝きで満たされたとき、
この庭は世界をあまねく照らす源となるでしょう

◆ゲームの概略

このゲーム「つきのうてな」では、行者カード2枚をペアにして、そこに書かれたアイコンで示された、法具や流派を共鳴させます。その響きは雲ボードへ届き、そこに埋め込まれた光明マーカーを呼び寄せます。

あなたは他のプレイヤーと行者カードを交換することで、共鳴するアイコンの種類を変えながら、互いに光明マーカーを得て、それを華ボードに蓄えることができます。ただし、誰かと誰かのカードの交換を強要することや、カードを一方的に奪ったり、与えたりすることで、庭園の調和を乱すことは許されません。

また、共通の場に欲カードが現れたら、華ボードから雲ボードへ、光明マーカーを戻さなければいけません。これは完全に自動的な現象であり、しっかり注意を払っていないと、あなたたちの計画を、ときに大きく狂わせてしまうでしょう。

全員の受け持つ華ボードを光明マーカーで埋めたとき、この庭園は月光に満たされ、現世(欲界)と月(法界)とをつなぐ架け橋となるでしょう。

◆内容物

◆ 行者カード、欲カードには、いくつかのアイコンが書かれており、ゲーム中はその部分だけを参照します。また、特に(同じ種別の)2枚のカードの間で、どのアイコンが一致するかが重要になります。配分の工夫により、どのような組み合わせでも、必ず1種類だけアイコンが一致します。

1. ゲームの準備

以下の手順に従って準備します。

①行者カードをすべて裏向きにして混ぜ、全員に4枚ずつ配り、手札とします。

手札は、持ち主だけが内容を確認できます。

②行者カードを全員に裏向きのまま1枚ずつ配り、伏札とします。

伏札は、持ち主も内容を確認できません。

行者カードは、

余ります。(箱に戻します)

③場、プレイヤーの場の空間を確保します。

④全員に華ボードを配ります。

使います。

⑤欲カードをすべて裏向きにして混ぜ、全員の手の届くところに置き、欲カードの山札とします。(以後、単に山札とも呼びます。)

⑥欲カードの山札の近くに雲ボードを置き、ボード上のすべてのマス(計13マス)に光明マーカーを2個ずつ積んで置きます。

残りのマーカー6個は、華ボードに置きます。

ここで、親を決めます。 一番最近月を見た人が、最初の親になります。 それで決められなければ、適当な方法で決めます。

⑦華ボードの外周マスに、残った6個の光明マーカーを置きます。(外周マスのどこから埋めても、ゲーム上は同じ意味です)

光明マーカーは、人数に関わらず全て使われ、余りません。

以上で、準備完了です。

2. ゲームの流れ

ゲームは最大7回のラウンドからなります。 勝利条件を満たすか、敗北条件を満たしたときに、ゲームは終わります。

3. ラウンド

各ラウンドは、1回の輝きの喪失処理と、それに続く人数分の手番からなります。

4. 輝きの喪失処理

この処理では、プレイヤーの持つ光明マーカーが欲カードによって奪われ、 雲ボードに移されます。

  2枚目に引いた欲カードを、1枚目に重ねて置きます。
  目の向きは、カードの天地を表します。
  
  この例の場合、図の2つのアイコンが隠れます。
  
  各アイコンに対応するマスにマーカーが置かれたら終わりです。

5. 手番

手番では、自分の場の行者カードを手札やほかプレイヤーの場と入れ替えた後、雲ボードからマーカーを獲得し、華ボードに置きます。また、手番のはじまる直前に増援を宣言することで、2回連続で手番を行うことができます。

【特別なアクション: 増援】

6. 輝きの獲得処理

この処理では、雲ボードに捕らえられた光明マーカーを獲得し、プレイヤーの持つ華ボードに置くことができます。

この処理を行います。

  ペアの間で完全一致するアイコンが上の法具アイコンであれば……
  上に示した2つのマスからマーカーを獲得します。

7. 終了条件

◯勝利条件

●敗北条件

◆アイコンの一致のしかたの詳細

アイコンには、法具アイコンと組アイコンがあります。

◆ 法具アイコンは、行者の持つ法具を表し、色と形の2つの要素の組み合わせで構成されます。法具アイコンの色要素は、青、紺、白、赤の4種類、形要素は、交差、蛇、五目、角の4種類です。太陽のような形のアイコンは、同じ色で4種の形の宝具アイコンが書かれているとみなします。(いわゆる「ワイルド」です。)法具アイコンどうしは、色も形も一致する場合に完全一致します。色のみ、形のみが一致する場合は、ゲーム上意味を持ちません。

◆ 組アイコンは、行者の流派を表し、色要素のみで構成されます。組アイコンの色要素は、黄、青、紺、白、赤の5種類です。組アイコンどうしは、色が一致すれば完全一致します。

  法具が完全一致
  この2つのアイコンに対応するマスからマーカーを獲得します。
  組が完全一致
  このアイコンに対応するマスだけからマーカーを獲得します。
  ワイルドの形要素は、隣のカードが持つ同色の法具の形要素によって実際の種類が決まります。

◆アイコンとマスの対応

  輝きの喪失処理
  雲ボードと欲カードのアイコン8+5 = 13種
  行者カードのアイコン16+5 = 21種
  輝きの獲得処理

◆ 図中に引かれた線は、行者カードの法具アイコン(下段の16種)と欲カードのアイコン(上段の8種)の対応を示します。これらのアイコンは、後者が前者の構成要素であるという関係にあります。一方、中央の5種の組アイコンは、両方の種別のカードでそのままの形で使われています。図では、すべてのアイコンと雲ボード上のマスとの対応も示されています。

◆2人用ルール

3、4人用ルールを基本ルールとし、それと異なる点に絞って説明します。

  3番の壇→4番の壇→1番の壇→2番の壇→
  後手
  先手

◆1人用ルール

3、4人用ルールを基本ルールとし、それと異なる点に絞って説明します。

  欲カードの山札
  行者カードの山札
  計画カード
  行者欲 欲
  左の壇→中央の壇→右の壇→

◆補足情報

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