====== イーストルーン East Rune ====== {{ :game:east_rune:er_package_2022_for_pub_wide.png?600 |}} 作品ページ: [[https://kuuri.net/game/east_rune/]] 参考資料ページ: * [[game:east_rune:docs:rune_categories|ルーンの分類]] * [[game:east_rune:docs:rune_names|ルーンの名称]] * [[game:east_rune:docs:references|参考文献]] ルール: * [[game:east_rune:rules:start|ルール]] カード一覧: * [[game:east_rune:cards:start|カード一覧]] ===== 基本コンセプト ===== * このプロダクトのコンセプトは「占いだけでなくゲームにも使えるルーンカードセット」。 * 親しみやすさと奥深さを兼ね備えたカードセットをめざす。 ===== 前提知識 ===== * ルーン文字には、時代別に **Elder Futhark**, **Anglo-Saxon runes**(Anglo-Frisian runesとも), **Younger Futhark**(Scandinavian Futharkとも。バイキング時代に使用) の大きく3種類がある。 * これらは使用される地域や文化の広がりや変化に伴い、それぞれ文字の数、形状、音価、名称が異なる。 * **文字数**: Elder Futhark は24文字。Anglo-Saxon runesはこれに6つを加えた31文字に、さらに地域によるバリエーション数文字を加えたもの。Younger Futharkはここから大きく減って16文字。 * **形状**: Elder FutharkとAnglo-Saxon runesは共通の文字を持つが、形状が異なる。形状の変化に伴い、別の位置に移動したかに見えるものもある。形状は、どちらかといえば複雑化している。Younger Futharkは、逆に単純化している。長枝ルーン、短枝ルーンのバリエーションがある。 * **音価**: Elder FutharkとAnglo-Saxon runesは共通の音価を共通の並び順で持ち、不足を後ろに追加した形になっている。Younger Futharkの音価は、実際に使用された音に対して不足している。 * **名称**: Elder Futharkの名称は、Proto-Germanic nameとも呼ばれる。日本では、Anglo-Saxon runesの名称で呼ばれる場合が多いよう。それぞれドイツ語風、英語風の響き。 ===== 構成 ===== * このカードセットに使う文字セットは、占いで一般的に用いられる**Elder Futhark**の24文字。 * どの時代にも、ルーン文字をアルファベット順に列挙した資料が見つかる。これを見ると、並び順は最初の6文字(fu(th)ark)はおおむね異同がないものの、13,14番め、および23,24番目の文字の並び順がしばしば入れ替わる。とくに、最初期の資料([[https://en.wikipedia.org/wiki/Kylver_Stone|Kylver Stone]], 400年ごろ)では、13,14番目がp-ei、末尾がd-oとなっており、一般的な配列配列と異なる。末尾がd-oとなっている部分に関しては、これを誤差ではなく元の形と考える根拠がある。 * 13,14番目がei-p、末尾がd-oとなっている配列をオリジナルとする。この根拠は[[https://en.wikipedia.org/wiki/Old_English_rune_poem|Old English rune poem]]。 {{ :game:rune_poem_hickes_1705.png?direct&400 |}} [[https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Rune_poem_Hickes_1705.png]] * 根拠のもう一つは、Runenkunde(Klaus Düwel 2016)の7~8Pに掲載されたフサルクの一覧表。(Die Runeninschriften im älteren Futhark(Wolfgang Krause 1966)の引用)