ゲーム
グレイブロック Grayblock
update: 2019-01-20 / release: 2019-01-14
プレイ人数 | 2 ~ 4 人 |
完成度 | テストプレイなんてしてないよ |
概要
プレイヤーは手札から場に、一列につながるようにカードを出していき、手札をなくすか他のプレイヤーを手詰まりにすることを目指します。
準備
はじめにカードを裏向きにしてよく混ぜ、各プレイヤーに 8枚 ずつ配ります。
配られたカードは他のプレイヤーに表が見えないように持ち、手札とします。
残りはゲームに使用しないので、内容は非公開のまま避けておきます。
スタートプレイヤーを適当に決めます。
スタートプレイヤーが手札から共通の場に最初の札を出し、ゲームを開始します。
(このときスタートプレイヤーは、好きな札を出すことができます。)
遊び方
スタートプレイヤーから時計回りに手番が巡ってきます。
手番が来たら、手札からカードを1枚選んで場に出します。
ルール1: カードを出すときは、場に出されたカードのなす列の、左右いずれかの端につなげて出します。 (机がよほど広くない限り、シンボルが見えるようにずらしながら重ねて置きます。)
上の例では、はじめに12 - ● ● - - のカードが置かれ、その次に14 - ● ● ● - のカードが置かれました。 その後ゲームが進み、13 - ● ● - ● のカードが12のカードの隣に置かれることで、列が反対方向にも伸び始めました。
ルール2: カードを出すときは、隣に置かれたカードと 「近傍関係にあるカード」 のみを出すことができます。
"近傍関係にあるカード"
「近傍関係にあるカード」 とは、 あるカードに対し、「そのカードのシンボル列の要素を一箇所だけ書き換える(シンボルを一つ追加するか、削除する)ことでできるシンボル列」を持つカード のことです。
(名前が紛らわしいですが、場や手札におけるカード実際の位置関係のことではありません。)
たとえば 14 のカード - ● ● ● - にたいし、 30 のカード ● ● ● ● - (第5のシンボルを 追加 した形)は近傍関係にあり、 6 のカード - - ● ● - (第4のシンボルを 削除 した形)も近傍関係にありますが、 22 のカード ● - ● ● - (第5のシンボルを 追加 し、第4のシンボルを 削除 した形)は近傍関係にありません。
point: すべてのカードは、近傍関係にあるカードを 5枚 持ちます。
例:
14
-
●
●
●
-
と近傍関係にあるカードは、
30
●
●
●
●
-
(第5のシンボルを 追加)
06
-
-
●
●
-
(第4のシンボルを 削除)
11
-
●
-
●
-
(第3のシンボルを 削除)
12
-
●
●
-
-
(第2のシンボルを 削除)
15
-
●
●
●
●
(第1のシンボルを 追加)
の5枚です。
手札に出せるカードがなければ、パスします。
手札に出せるカードがあれば、そのうち一枚を 必ず 出します。
勝利条件
一人のプレイヤーを除いた全員がパスした場合、最後にカードを出したプレイヤーの勝ち(ブロック勝利)です。
誰かが手札を出し切った場合、そのプレイヤーの勝ち(ゴーアウト勝利)です。
勝者が決まったら得点計算に移ります。
得点計算
すべてのプレイヤーは手札を公開し、各々 最も大きな 値を持つカードを示します。
それらのなかで 最も小さな 値が、勝利したプレイヤーの得点となります。
ゲームを何度か繰り返し、一番最初に 100点 を先取したプレイヤーが優勝者となります。
ボーナス: ブロック勝利した場合、自分の手札の中で 最も小さな 値を更に得点します。
これは何か
ドミノの遊び方の一つ、「ブロック」をアリスアセンブルのセットで遊べる形に落とし込んだものです。
アリスアセンブルの開発初期、テーマが決まる前の段階では、ずっとこのルールで遊ばれていました。
ただこのルールでリリースする勇気が出なかったのでお蔵入りに。
この記事にておまけコンテンツとして公開しました。
このゲームで用いられているシンボルの配置規則は、グレイコードから採ったものです。
(だからタイトルの由来は、グレイ+ブロックです。)
【拡張ルール:水脈】
これは、基本となる遊び方に追加することができる拡張ルールです。
この拡張ルールは、ゲームに以下の変化をもたらします。
- カードの出し方により厳しい縛りを与えます
- カードごとの「次に置けるカードの数」に差を生み出します
- 結果として、ゲームをより戦略的なものにします
この拡張ルールでは、カードの配置に以下の規定を追加します。
ルール3: 新しく置こうとしているカードのシンボルの中に、次の条件を満たすものが 一つでも ある場合、そのカードを置くことはできません。
条件: 隣のカードの同じ位置、及びその上下の位置に、シンボルが一つもない
この規定によって、場のシンボルの配列パターンの中に「新しく増える」シンボルは、それ以前に形成されたシンボルの「塊を大きくする」形でのみ現れることになります。
(どこかから突然現れるということはなくなります。)
一方で、シンボルが配列パターンから「消える」際には、それ以前に形成されたシンボルの「塊を分岐させる」ことが(通常ルールと同じく)ありえます。
基本ルールの遊び方に掲載した配置例でいうと、スタート地点から右へ伸びる配列パターンは、このルールでも可能です。
しかし左へ伸びる配列パターンは、12
-
●
●
-
-
の次の 13
-
●
●
-
●
、および 5
-
-
●
-
●
の次の 21
●
-
●
-
●
が置くことのできないカードであるため、不可能な配置です。
またこの規定によって、 0
-
-
-
-
-
のカードの隣に置けるカードはない(それ以降その方向にカードを出すことができない)ことになります。
このため、ゲームの準備に以下の規定が追加されます。
- スタートプレイヤーは、場の最初の1枚として 0 - - - - - のカードを出すことはできません
編集履歴
01-20-2019 「拡張ルール: 水脈」を追記しました
01-15-2019 「これは何か」を追記しました
01-14-2019 ページを公開しました